中学受験を振り返って(7)- 6年後半



少し間があきましたが、4年間の中学受験生活を振り返る7回目です。

今回は6年の後半です。

いよいよ受験本番を迎えました。

受験校としては、前回のプランから

 

1/8 西大和
1/10 →1/11 栄東A
1/12 栄東 東大特待
1/21 市川 or 1/22 渋幕
2/1 午前:開成 OR 渋渋 OR 麻布 午後:都市大
2/2 午前:聖光 午後:都市大等々力
2/3 筑駒 or 海城 or 浅野
2/4 聖光2回目
2/5 渋渋3回目 

という形に変更しました。西大和は合格しても行かないので、その分勉強にあてようということになりました。栄東はA日程のみで考えていたのですが、子供のA日程の問題よりは東大特待の問題の方が全然とれるからという意見を尊重して、A日程と東大特待両方を受けることにしました。
2/1の受験校に関しては、午前開成を第1に考えていましたが、1/12の東大特待、1/22の渋幕が合格すれば受験、どちらかでも不合格な場合は渋渋。午後に関しても東大特待、渋幕が合格であればその後の日程を考えて受験しないという判断にしました。2/3受験校に関しても、筑駒は第1志望であるものの、それまでの受験結果で考えようということにしました。
結果として、東大特待、渋幕で合格をいただいたので、抑えとして考えていた都市大2校の受験はやめ、最も強気なプランで進むことになりました。

 

成績

学校別

開成1 30%
渋渋 80%
聖光 50%
渋幕 80%
開成2 60%
筑駒1 20%
筑駒2 50%

 

11月の最後のマンスリーでやらかしアルファベットクラス、SSは一番下のクラスでサピックス生活を終えることになったのは、本当に痛恨の極みです。これが原因なのか、成績が安定しなかったことが原因なのか、はたまた他に原因があるのかはわかりませんが、サピックスの先生がずっと塩対応で直前期になっても寄り添ってくれることはなく、とてもきつかったです。

 

過去問

9月に入ると過去問を解き始めると思います。開成、聖光、筑駒は空き時間を作って過去8回分やりました。聖光はざっくり言うと難易度を上げたマンスリーのような入試問題ですが、本当に相性が悪く、本人もあまり好きではないと言っていました。むしろ、筑駒のほうが得点率は高かったです。他にも例えば、都市大や立教池袋の過去問も少しだけやりましたが、全く得点がとれませんでした。本人もすごく傾向が嫌いということもあり、結局都市大を受験しないという判断の決め手となりました。

渋幕、渋渋とは非常に本人も問題がすごく好きで相性がよく、他の学校をやらずにこの2校の問題を解こうとしたくらいでした。得点率も合格最高点に近いくらいをいつも取ることができていました。
栄東はA日程の問題よりも東大特待の問題が解きやすいという本人の気持ちを尊重して、(さすがに東大特待1本は怖かったので)A日程と東大特待両方を受けることにしました。Twitterにも書きましたが、過去問はたしかに合格者平均点に届くかどうかを気にしがちになりますが、子供が解いて楽しいか(苦手に思わないか)という点が非常に重要だと思います。

 

他の塾

9月から、名門校で見て以来気になっていたこともあり、希学園の志望校別特訓に通いました。びっくりするくらい手厚い対応をしていただき、本当にありがたかったです。MS teamsで、子供からだけでなく私たちからの質問に対しても、いつでも対応していただいたり、添削も非常に丁寧にしていただき、小規模塾ならではの面倒見の良さが本当に良かったです。特に直前期には精神的にも私たち家族に寄り添っていただき、サピックスが塩対応だったこともあり、本当に支えられました。

また6年後期からはフォトンの講座も再度とり、いかに取れる問題を落とさないかということを鍛えていただきました。直前期に受験プラン等相談に乗っていただけたこともとても心強かったです。

 

渋幕

我が家の子供は、最終的には算数よりも国語がはるかにできるようになったため、上記に述べたように、渋幕を合格した場合は開成・筑駒を受けるという判断をしました。ご存知のとおり、渋幕の国語はおそらく男子最難問で、これでとれるのであれば、開成もいけるのではないかという指標にしたからです。逆にいうと、算数男子の場合、渋幕X開成◯は全然ありえることだと思います。(実際、開成に入ってみると、渋幕残念の同級生は少なくない数いました)それ故、単に渋幕の合不合で開成を受ける・受けないを決めるのではなく、子供の特性と合わせて判断することが重要だと思います。

上記のような理由から、渋幕の合格発表のときが最も緊張しました。開成合格のときも泣きましたが、渋幕のときは大泣きしました。

 

聖光と手応え

中学受験あるあるだと思うのですが、子供が言うできた、できていないという試験の手応えと実際のテストの結果が大幅に違うことがままあると思います。我が家の場合は、本当に手応えと結果がずっと違っていたのですが、直前期にはほぼ同じようになりました。栄東も渋幕も、親二人はヒヤヒヤだったのですが、子供自身は試験直後から絶対受かっていると豪語し、栄東では予想した点数とほぼ同等の点数でした。やる気のスイッチが入った時期とこの乖離が少なくなった時期が重なるため、真剣に取り組むことで自分の手応えを客観的に判断できるようになったのかもしれません。

聖光2回目以外は手応えと結果が合致していたのですが、聖光2回目については、本人曰く今まで受けたどのテストよりもでき、絶対に合格しているということでしたが、結果は不合格でした。

 

やる気のスイッチ

男の子はやる気になるのが非常に遅いと言われます。ご多分に漏れず、我が家の子供が本気になったのは、12月後半でした。SSや正月特訓で、そのクラスの人たちと筑駒・開成に行きたいという気持ちが強くなり、スイッチが入った気がします。逆に言うと、そこまではスイッチが入っていませんでした。本当によく喧嘩しました。

スイッチが入ってからは、本当に頑張ったと思います。いつスイッチが入るかの見極め(もしくは我慢)が難しいため、中学受験では親子の衝突が多くなってしまうのだと思います。子供の特性も重要ですが、それ以上に親の忍耐力が非常に試される受験だと思いました。