早稲アカEASTに感じる未来

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今日早稲アカ主催の学力診断テストを受けた。テスト自体は、中学受験向けというより学校の授業レベルの問題で、受ける意味があるのかは少し疑問だったが、休校期間の締めとしてはちょうどよかったのかもしれない。

 

今回のテストで早稲田アカデミーが導入したのが、早稲田アカデミーEASTというモバイルアプリ。

 

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これは、アプリを起動し、解答用紙にスマートフォンのカメラを向け、解答用紙の4隅にあるマークを認識して、正しく解答用紙を撮影し、早稲アカに自動的に提出できるというものだ。

 

休校期間中のテスト用としてリリースされたものだけれど、おそらくこのシステム自体は早稲アカの内部で使われてきたもしくは開発が続けられてきたものだろう。

サピックスも同様に行っているが、テスト用紙をデジタル化(データ化)し、デジタル採点システムにより、いわゆる横串採点を行うことで人による採点スピードや正確性を上げている。

ここのデジタル採点を行うには、テスト用紙をデジタル化することが必要でサピックスも従来の早稲アカも大型のドキュメントスキャナーで一気にデータ化を行っているのだろう。そのため、非常に時間がかかっている。サピックスでテストを受けた際に、マイページに自分の解答が掲出されるまで時間がかかるのはご存知だろう。

 

早稲アカEASTはこの手動で行われているデータ化をモバイルアプリを使うことで、ユーザーの手によって行い、デジタル採点までのリードタイムを劇的に短縮できる。その結果、非常に短時間で採点結果を生徒に返すことができている。

 

現時点では、解答用紙を送信するだけの非常にミニマルなアプリとなっているが、おそらくは将来的には、

 

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のように瞬時に自動採点し、データ化することを視野にいれているのだろう。

親も子供もテストの結果を知ることができ、その復習を非常に短いターンアラウンドで行えることは非常に意味があることで、それだけで少なくともテストの受験者数は増加するだろう。

 

今回のコロナ禍で変わった中学受験の波に、サピックスは完全に波に乗ることに失敗し、早稲アカは非常にうまくのっている。すぐに勢力図は変わることはないだろうが、何年か後に振り返ったときに、この2020年がターニングポイントになったと感じることは間違いないだろう。