むこう岸

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今年の灘中学の国語の問題文として取り上げられたことでも話題の

 

エリート中学からドロップアウトした男の子と生活保護を受ける女の子がひょんなことから出会い、生きること、幸せ、そして勉強するということの意味を見出していく物語。

昨年のよく出題された

では、ダイバーシティにフォーカスされていたけれど、今回は経済格差がそれに加わっている。灘中以外でもおそらく何校かは出題されるのだろう。

7人に1人と言われる子供の貧困。なかなかリアリティをもってそれを感じることは難しいかもしれないけれど、その一端を非常に鮮烈に描き出している。

中学受験できる(する)家庭の多くは、最初の和真と家族が持つ貧困に対する感情を持っているのではないだろうか。(自戒をこめて)
そのような状況に何ができるか、何をすべきかを本当に考えさせられる。
子供に読んでほしい1冊。