権田地理

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受験を経験した人なら、1冊くらいは思い出の参考書や問題集があるかもしれません。私にとっては、この2冊が大学受験からかなりの年月がたった今でも忘れられない参考書です。

 

これは、河合塾の伝説的講師、権田雅幸先生の講義(権田先生が亡くなられたので、佐藤先生が改訂)を書き起こしたものです。20年以上前に発刊されたものなので、デザインの古さは否めませんが、内容は輝きを失っていません。
知識を覚えるのではなく、論理的に考えるというアプローチは、この本の前にはなく、この本のあとにもおそらくありません。この本で論理的思考やゴルゴ13について知ったから、私は大学に合格できたといっても過言ではないです。

4年生で読むには少しハードルが高いかもしれませんが、先日の組分けテストの社会でも単なる知識の記憶ではなく、その知識をいかに使いこなすかが問われていたように、この本が提供してくれる考え方は本当に素晴らしいです。
地理の参考書というより、読み物としてかなり面白いので、大人が読むのにもいいと思います。